漢方内科
漢方内科
私がこれまで働いてきた救急外来には、様々な訴えの患者さんが受診されます。その多くは、診察や各種検査で診断が確定し、ガイドラインに基づいた治療法で治療が可能です。
しかし、中には、色々な施設で検査してもらったが原因がわからない、何をしても症状がとれない、という訴えの方もおられます。多くの場合はストレスや過労、食生活の乱れなどから来る自律神経失調症が関与していると推測されますが、こうした症状に対してはいわゆる西洋医学ではカバーしきれない部分があると感じています。
漢方内科は、主に漢方薬を使用して、様々な症状や病気を治療する診療科です。漢方医学は、西洋医学と異なる診断や治療の枠組みを持っているために、通常の血液検査や画像検査で診断がつかず、現代医学の治療だけでは改善しにくい症状に対しても、漢方薬のアプローチで奏功することが少なくありません。また、ストレスなどの心身のバランスの乱れが様々な疾患の原因となることは多く、この段階で生活習慣の改善や漢方治療を行い、病気を回避していくという予防医学の側面もあります。
漢方治療は内科、皮膚科、小児科、婦人科など、診療科目は関係なく全ての身体症状を対象としています。症状があっても西洋医学的に原因がはっきりしない、西洋医学的な治療で症状が改善しないなど、お悩みがある方はぜひ一度ご相談ください。