男性更年期障害|田中ファミリークリニック|福岡市西区小戸の内科・小児科・外科

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男性更年期障害

男性更年期障害|田中ファミリークリニック|福岡市西区小戸の内科・小児科・外科

男性更年期障害

最近こんな症状で悩んでいませんか?

  • 疲れやすい
  • なんとなく、ずっと調子が悪い
  • イライラしやすくなった
  • 顔がほてり、のぼせたような感じがする
  • 気分が落ち込み、何をしても面白くない
  • 性欲が落ちてきた

中高年男性にこのような症状が出てきた場合、男性更年期障害の可能性があります。
このような症状でお悩みの男性は、まず診察、検査をお勧めします。
当院では男性更年期障害に対して、積極的に治療を行っていきます。

診察の流れ

1

(初診)予約

一般内科予約をお取りください(午前11時までの枠)
その際に、「男性更年期障害外来希望」とコメントを入れてください

2

問診

来院後、男性更年期障害専門の問診表に記入をお願いいたします。

3

診察

症状の聞き取り、内科的問題がないかどうか身体診察を実施します。

4

血液検査

血中テストステロン値、肝機能、腎機能、血糖値、貧血の有無、前立腺がん検査(PSA測定)等を行います。

5

(再来)1~2週間後

  • 血液検査結果説明
  • 治療方針について相談

*テストステロン値によって、ホルモン補充療法の適応となります
*肥満等の理由で睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合は、追加検査が必要になります

治療

ホルモン補充療法(保険適用)

  • 2~3週間に1回、外来で注射を実施→2か月程度実施
  • 効果判定

漢方治療(保険適用)

  • 当院では漢方治療も行っています
  • ホルモン補充療法の適応がない場合、身体症状や体質に応じた適切な漢方薬を選択し、提案します

運動療法(自費診療)

男性ホルモンは筋肉トレーニングにより分泌が増加することが知られています。男性更年期障害改善のために、また生活習慣病改善のためにも、積極的に筋肉トレーニングを実施するべきと考えています。当院では2階にパーソナルトレーニングジムを併設しています。トレーナー指導のもと、筋肉量や運動経験の有無などに応じて、適切な筋肉トレーニングを実践できます。

サプリメント、栄養指導(自費診療)

生活習慣病や男性更年期障害の改善には、適切な栄養補給が不可欠です。摂りすぎているものを減らし、足りないものを補給するために、食事方法やサプリメントの選択をご提案します。

注意:同一の症状に対して、同日に保険適用治療と自費治療を平行して行うことは混合診療となるため、当院では実施しておりません。どの治療を選択するべきか医師が判断し、充分に説明を経て同意を得た上で最終的に決定されます。すべて患者様のご希望に沿うことができない場合があることをご了承ください。

補足説明

テストステロン

テストステロンとは男性ホルモン(アンドロゲン)の中の主な構成成分です。テストステロンは筋肉発達や維持、造血作用、男性の性行動や性機能に重要な役割を果たしています。また、集中力の維持や仕事や生活の中での高度な判断力など、脳機能にも関係します。

テストステロン値の低下は性機能障害、認知機能・気分障害、筋肉量の減少、内臓脂肪の増加、インスリン抵抗性を介したメタボリック症候群、貧血、骨密度の減少などを招くと言われています。

加齢とテストステロン

加齢に伴い総テストステロンは低下していきます。40歳での2-5%、70歳になると30-70%でテストステロン値が低下すると言われています。また、生理活性をもった遊離テストステロンも低下するため、総量だけでなく、ホルモンの機能も低下します。つまり、加齢に伴い男性ホルモンの働きは顕著に減少するのです。

検査タイミング

テストステロン分泌は朝に高値となり、夜にかけて低くなっていくという日内変動を有するため、午前8時から11時までに採血することが望ましいとされています。
重要なのは生体内で男性らしさをつくるために働くことができるテストステロンは限られていますということです。循環テストステロンの構成は[総テストステロン=遊離テストステロン(1-2%)+アルブミン結合テストステロン(25-65%)+SHBG(性ホルモン結合グロブリン)結合テストステロン(35-75%)]です。このうち男性ホルモンとしての働きをもつ生物学的活性テストステロンはSHBG結合テストステロンを除いた遊離テストステロンとアルブミン結合テストステロンになります。

LOH症候群

加齢に伴いテストステロン値が低下することによる症候を late onset hypogonadism (LOH症候群、加齢性腺機能低下症)と呼びます。

AMSスコア

症状を評価するため、Aging Male Symptom (AMS) score が現在汎用されています。AMSは、精神・心理、身体、性機能など17項目についての5段階評価を総計し、合計26以下は正常、27-36は軽度の症状 、37-49 は中等度の症状、50以上は重症とするものです。

テストステロン補充療法(TRT)

TRTには経口剤、注射剤、皮膚吸収剤(軟膏)がありますが、わが国では注射剤エナント酸テストステロンのみが保険適応となっています。通常2週間おきに125mg~250mgを筋注することで臨床効果が得られます。軟膏は注射剤と比べて非侵襲的かつ生理的であり、欧米では使用量が増えていますが、我が国では保険適応外です。
TRTによって、筋力、骨密度、脂質、インスリン感受性、性欲(勃起不全)、健康感の改善が認められます。

前立腺癌

男性の尿道近くにある臓器である前立腺に生じる癌のこと。男性ホルモンとの関連が指摘されています。TRTにおけるこれまでの検討では、治療前に前立腺癌がない事を必ずスクリーニングして、定期的にPSAを測定することで前立腺癌の合併を見逃さない努力がなされています。当院でも必ず、検査前、治療途中にPSA測定を実施します。このように定期的な管理を行うことで、テストステロン補充は安全に施行可能であり、前立腺がん発症リスクとの因果関係は否定的という見解になっています。治療前にPSAを測定し、2.0 ng/ml以上であれば前立腺癌の除外のため、泌尿器科へ紹介することとしています。